ゼロエネルギー住宅に住むメリットとデメリットについて

地球温暖化に伴って、世界各地で川が氾濫して堤防が壊れたり、寒い地域なのに夏場の最高気温を数十度上回り死人が出たというニュースが流れたのを目にした人も多いはずです。
日本国内でも局地的に土砂降りが降るゲリラ豪雨や、全国各地に土砂崩れのニュースを一度でも聞いた事がある人がいると思います。
そんな温暖化の中で、気軽に二酸化炭素を減らせて地球環境のためになる省エネ住宅として、ゼロエネルギー住宅が注目されています。

ゼロエネルギー住宅とは

ゼロエネルギー住宅は、ZEHやゼッチとも呼ばれ、ひと言で簡単に表現すると太陽光発電などで家庭で消費するエネルギーよりも多くの電気エネルギーを作って環境にもお財布にも優しい住宅の事を言います。
ゼロエネルギー住宅別名ZEHの最大のメリットは、電気代やガス代などの毎月かかる光熱費を抑える事ができる点です。
ZEHと呼ばれる所以は、高断熱と省エネと創エネの3つの英語の頭文字をとって作った造語です。
日本の気候は夏場にジメジメして湿度が高くなるため、これまで換気のいい風通しのいい木造住宅を作ってきました。
その結果外気が通る穴を作って風通しを良くしていたため、断熱性はかなり低くて夏場のエアコンなどの電気代が上がる要因となっていました。

ゼロエネルギー住宅のメリット

木造住宅の断熱性を上げるために気密性を高めている

ZEHでは、木造住宅の断熱性を上げるために、建物全体の断熱材を開発して性能を揚げたり、外気が入らないように気密性を高めています。
また太陽光の熱を吸収しやすい屋根や壁などに、太陽光パネルを付けて熱をエネルギーに変換させる事で室内に外部の温度が伝わらないようにしてます。
夏場だけでなく気密性が上がる事で、室内の暖気が外部に逃れないため冬場の節電にも繋がっています。
エアコンなどの電化製品もより省エネ性能の高い機種が出ており、電気の消費量は最新のものに変える事で下げる事が出来ます。
そして太陽光発電を使う事で、日中にソーラーパネル生み出した電気を蓄電池に貯める事で1日中使う事が出来ます。
さらに余った電気は、電力会社にたいして売電を行う事が出来て機器の設置の減価償却や副収入にもなります。

蓄電池に貯えているので電化製品を使い続ける事ができる

他にもメリットがあり、地震た台風などの大災害で物理的に電線が切断したり発電所に被害が出て停電しても、自宅の太陽光発電でずっと電気を作って蓄電池に貯えているので電化製品を使い続ける事が出来ます。
停電して一番困るのが電気が無いと冷蔵庫に貯めていた食品が全てダメになったり、水道をモーターで引いていたら水道も使えなくなる事ですがその点も安心して使えます。
ZEH以外の住宅で、夜間に照明が無かったりゲームが出来なかったりして困っている時に、他人の不幸をしりめに快適に暮らせる事がメリットと言えます。

2021年現在では国や自治体から補助金が貰える場合が多い

そしてこのゼロエネルギー住宅を新築で建てようとすると一番気になるのが設備新設による予算アップですが、2021年現在では国や自治体から補助金が貰える場合が多く、これを使えばかなりお得に建てることができます。
この建設にかかる費用に対して出される補助金も、建てるメリットとも言えます。
それと心理的なメリットもあり、ZEHに住む事で地球温暖化対策に貢献していて良い事をしていると思える点もあります。
さらに周りの住宅よりも高機能のハイテク住宅を所有している点で、所有欲も満たして誇らしくて自慢できる点もメリットと言えます。

ゼロエネルギー住宅を建てて住むデメリット

これだけメリットが沢山あると、これから新築木造一戸建てを建てる時には、絶対にゼロエネルギー住宅の方がいいと考える方も多いはずですが、デメリットも幾つか存在します。

太陽光発電装置や蓄電池の設置で多額の初期投資が必要

ゼロエネルギー住宅を建てて住むデメリットは、いくら補助金が出たとしてもそれで全ても賄えるわけでなく、太陽光発電装置や蓄電池の設置で多額の初期投資が必要になります。
初期費用が最大のデメリットでがそれに加えて、初期費用だけでなく太陽光パネルもメンテナンスも必要だし、老朽化したら設備を交換したり修理が必要となります。
屋根に太陽光パネルを設置する事で、住んでいる時には分かりませんが家の外観を悪くする一要因となります。

遠くから眺めた我が家の外見が悪い

どんなに技術が進んだとしても、屋根を覆うようにパネルを設置してしまう構造は同じなので、遠くから眺めた我が家の外見が悪い事はデメリットと言えます。
そして余計なパネルを屋根に設置したり、蓄電池を庭に設置するため物理的に場所を圧迫する事もデメリットです。
特に蓄電池は蓄電して置く電気の量が増えると大きくなるので、かなりのスペースを圧迫して鬱陶しく感じる人も多いです。

まとめ

ZEHの最大のメリットは、自家発電でしたが、それにもデメリットが潜んでます。
新築住宅を建てた時に、近隣に屋根を遮るような建物がなかったのに、急に高層建築が出来て屋根が日陰になってしまう事もあります。
太陽光で発電しているので当然ですが日陰になれば大幅に発電量は減少して、当初よりも電気を作れない事が起こりえます。
さらに余った電気の売電価格も、日に日に下がってきているため当初よりも収入を得られない事が想定できて、これもデメリットとなります。

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